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雨ふりの音楽

今日は、朝から雨。
なので、雨の日に似合う音楽を紹介します。

mice parade
"obrigado saudade"

mice paradeはディラングループのメンバーでもあるアダムピアースのソロプロジェクト。音響、ジャズ、エレクトロニカなど、さまざまな要素で織り上げた、音の重なりがとても美しいアーティストです。ディラングループ同様、ビブラフォンの音が印象的。
"obrigado saudade"は感傷的なメロディと幼い感じの女性ボーカルでしっとりとはじまるアルバム。(ボーカル、MUMのクリスティーンだそうです。)雨の日の、ぼやぼやした湿度のなかで、しずかに聴きたい1枚です。

稲垣足穂『一千一秒物語』

はじめて読んだとき、衝撃でした。
やられた!という感じです。独創的な発想と粋な文体で、不思議な魅力のある作品です。そして、かろやかに語ってみせているけど、なにかものごとの本質にふれるような瞬間が垣間見えるような気がします。
ごく短いいくつかのお話で編成されているのですが、その内容と来たら、つくりもののお月様を空にあげていたり、粉々になった星でパンをこしらえていたり、けんかっ早いお月様と殴り合ったり…
というと、身も蓋もないような。。意味不明だし。
きっと読まないとこの魅力は伝わらないと思うので、ひとつ抜粋します。

月とシガレット

ある晩 ムーヴィから帰りに石を投げた
その石が 煙突の上で唄をうたっていたお月様に当った お月様の端がかけてしまった お月様は赤くなって怒った
「さあ元にかえせ!」
「どうもすみません」
「すまないよ」
「後生ですから」
「いや元にかえせ」
お月様は許しそうになかった
けれどもとうとう巻タバコ一本でかんにんしてもらった

・・・
こんなお話が、いくつもあります。
人によっては、まるで面白くないと思いますが、好きな人はすごく好き、という種類の本だと思います。
はじめて読んだのは4年くらい前になりますが、時たま、ぱっと開いて何編か読んだりします。そのたびに満足して本を閉じます。

登るくまのおもちゃ

ひもをひっぱると、くまがくいくい登っていきます。
電灯のひもにつけると、点けたり消したりするたびにちょっとずつ登るので、たのしい気持ちになります。

水菜とかぶと生ハムのサラダ

最近よく食べている、かんたんでおいしいサラダを紹介します。
・・・
水菜は適当な長さに切ります。かぶはうすくスライスします。
水菜とかぶは、氷水にさらしてぱりっとさせます。
ドレッシングは、サラダ油・うすくちしょうゆ・酢を、おなじくらいの分量でよく混ぜ合わせます。
器に、水気を切った水菜とかぶ、生ハムを盛りつけます。
ドレッシングをかけ、粗挽き黒こしょうをふります。

さっぱりとした水菜とかぶに、生ハムの塩気と、しょうゆベースのドレッシングがよくあいます。かぶの代わりに、大根でもおいしいです。

ジム・オルーク

音楽を選ぶのに、季節やお天気、時間帯にしっくり合っているかが、けっこう重要だったりします。

ジムオルークは、一生ものの、すきなアーティストのひとり。
特にこの季節の、昼下がりから夕方にかけてが、いちばん合うような気がします。

昼下がりに、Bad Timing
夕方に、Eureka
夜は、Harfway to Threeway

・・最高。

ジャケはいつも変ですが、音はだいぶ、まじめです。
アコースティックな曲も、ロックな曲も、電子音やノイズの曲も、
緻密で深くてドラマチックです。